新年度が始まりました。今年は陽光の開花が少し遅かったそうで、染井吉野とのコラボがとても綺麗です。陽光は濃いピンク、淡い色の染井吉野と本当に美しいコラボレーションです。
私は桜が大好きで、若い頃は、よく全国の桜の名所を訪ねたりしました。山桜が欲しいと思い、1本庭に植えました。大きく育ち、花もたくさんつけるようになった頃、根こそぎ倒れてしまいました。なんとか生き返らせたいと思ったのですが、根が腐っているということで諦めざるを得ませんでした。とてもショックでした。しばらくして、やはりここに桜が欲しいと思い植えたのが陽光です。葉赤く照る山桜とは枝振りも趣も全く違いますが、成長が早いのか、すぐに花をつけるようになり、濃い目のピンクが可愛いのです。
桜には実にたくさんの種類がありますね。私の住んでいるあたりにはたくさんの桜が今を盛りと咲いています。地元のブランドである春めき桜に始まり、陽光、染井吉野、さらに八重山桜、桜の季節がしばらく続きます。
日本全国には、たくさんの桜があり、長寿の桜も多いです。でもその陰には桜守と言われる方々の深い愛と努力があります。かって水上勉さんの「桜守」を読んで、その存在を知り感動したものです。それ以来私の中で、桜への思いも少し深くなった気がします。
そういえば最近嬉しいニュースを耳にしました。
霊長類学者である河合雅雄氏の「少年動物記」をもとに作られた映画「森の学校」。12歳の三浦春馬さんが主演し、家族愛そして自然や動物たちとの触れ合いの中で、大切なものを学びながら成長していく少年たちを描いた感動の映画です。
この映画の中で、丹波篠山の自然の中、のびのびと生きる腕白少年たちを見守る象徴のように登場した大きな桜の木が、病気になってしまったということで残念に思っていたのです。
ところが桜守の方々をはじめとする多くの方々の愛そしてケア、治療によって無事生き返ったとのことでした。本当に嬉しく思いました。
日本がこれだけ桜の美しい国であるのは、桜を愛するたくさんの心と、なんとかしてあげようと深く支える桜守たちにより守られているからなのだと思います。
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