ここは、曽我みのり館から歩いて20分ほどのみかん畑。曽我山応援隊というボランティア団体が管理しているみかん山です。温州ミカン、ゴールデンオレンジ、ポンカン、レモン、果実も大きいけれど花も大きいチャンドラポメロ、など様々なみかんの木が植えられています。土地所有者の高齢化や後継者のいないこういた山や畑を曽我山応援隊の方々が除草作業や木々の管理をしています。
今回このみかん山でみかんの花摘みをさせていただきました。朝から雨でしたが、皆さん集まってくださり嬉しかったです。みかんの香りと開放感、不思議とみかんの花摘みをしている間は雨のことはあまり気になりません。結局1時間ほど楽しく花摘みをしていただき、たくさん花摘みができました。みのり館駐車場に戻り、分乗して梅の里センターに移動。出発した途端に大雨になり、無事花摘みができたことに感謝しました。
今回の蒸留で用いた花は、ゴールデンオレンジが主ですが、温州みかんやチャンドラポメロも混ざっています。今年は気候の関係で花の咲く時期が例年よりも早く、良い状態の花を摘み取るのにいろいろの木から摘んでいただきました。このみかん山は販売を目的としたみかん山ではないので完全無農薬です。その点はありがたいことなのですが一方で虫がたくさんついていないか心配もしました。でもそんな心配もさしたることではありませんでした。
蒸留はみなさんとても興味を持ってくださったようでした。また摘み取った花を使って、食用にも外用に使っていただけるように、オイル漬けや酢漬けそしてアルコール漬けなど作っていただきました。皆さんとても丁寧に一生懸命で、とても楽しんでいただけたようでした。
最後にみかんの花と温州みかんの果皮・果肉についてそれぞれの作用、効能などお話しさせていただきました。参考にドライのオレンジフラワー のハーブティーも味わっていただきました。オレンジフラワー はビターオレンジ、近縁種としてはダイダイの花です。今回摘んだみかんの花とは種類も違いますし、厳密には成分・分子にも違いはあると思います。
日本にはみかんの種類がたくさんありますし美味しいですね。この味が好きとか苦手とか1年を通していろいろなみかんに舌鼓を打ち楽しんでいます。しかし私たちはそれぞれの花を注視し、香りの違いなどを詳しく観察することは滅多にありません。それぞれの花も似た形のものもあれば違うものもあります。香り成分にも含有成分にも同じものもあれば違うものもあるでしょう。そんなことも観察できる機会を今後持てたらもっと楽しいかもしれません。
みかんの花の香りに癒され、心が穏やかになり、優しい気持ちになったり、心が解放されたような、そんな心や気持ちにさせてくれるみかんの花、それが身体にもたらすプラス作用も大きいと思います。
1年に一度のみかんの花との遭遇、そんなひと時を今年も参加してくださった皆さんと共有できたこと本当に嬉しく思いましたし、とても楽しい一日でした。
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