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  • 執筆者の写真crabapple(クラブアップル)

2022-4-23 ローズマリーと、黄色い花々

桜の季節も終わり、あたりは新緑の季節です。昨日あたりから陽気も暑さを感じるようになりました。でもまだまだ寒暖差が心配される日々が続くようですね。注意しましょう。昨日、今日はカラッと晴れて、洗濯物もよく乾き気持ちも晴々です。

 さてティーベリーハーブスクール初級コースもスタートし、新しい方々にお会いできました。初回はハーブティーについての講座を行いました。詳細については、JHSハーブインストラクターのページから初級ブログをご覧ください。

ハーブの世界はとても広いですし、皆さんの目的や方向性も様々です。いろいろな可能性を知っていただいて、今後の活動の参考にしていただければと思っています。そのためにも私自身研鑽を積んでいきたいと思っています。

 ハーブウオーター講座もスタートしました。今はまだ植物が成長過程で、材料の選択にも苦慮しますが、今回はローズマリーで行いました。

水蒸気蒸留で抽出するハーブウオーターには、植物に含まれる芳香成分のうち親水性のある成分しか抽出できません。そこが精油と大きく異なるところです。もちろん含有量にも大きな違いがありますが。

 ローズマリーの場合、親水性のない疎水性の芳香成分、分子がかなり含まれていますので、これらはハーブウオーターには出てきませんが、親水性の1.8シネオール(酸化物類)、リナロール、ボルネオール、α-テルピネオール(モノテルペンアルコール類)、カンファー(ケトン類)などの抽出が期待できます。

 免疫調整、抗炎症、抗菌、抗ウイルス、収斂、去痰、瘢痕形成などなど、それらの成分分子から期待できる作用はたくさん考えられます。ただ先にも述べたように精油に比べて成分の含有濃度はとても薄いのです。即効性は期待しないでください。だからこそ原液でほぼ安全に使うことができるとも言えるのです。

 ところで植物に含まれている成分、フィトケミカルは芳香成分だけではありません。色素成分であったり、呈味成分であったり薬用成分であったりいろいろな成分が含まれています。それらは、それぞれの成分の性格によって、水で、アルコールで、また油で抽出し、ハーブティー、チンキ剤、インフージョンオイルとして私たちは活用します。

 ではローズマリーには、芳香成分(揮発性成分)以外にどのようなフィトケミカルが含まれているでしょうか?

フェノール類(ロスマリン酸、クロロゲン酸、カフェ酸)、ジテルペン化合物(カルノソール、ロスマノール)、

フラボノイド(ルテインなど)などです。これらにも、抗酸化、消化機能促進、血行促進、覚醒、去痰とうとう、たくさんの作用が期待できます。

食用、外用共に、豊かな香りとたくさんの作用が期待でき、活用範囲の広いハーブです。 

 桜色の春から、新緑に変わった今、彩りを添えてくれるのは、黄色の花々。風に揺れる山吹の、単の花と八重の花、そしてモッコウバラも花が咲きました。今は本当に彩豊かな季節ですね。


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