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  • 執筆者の写真crabapple(クラブアップル)

2021-8-28 ハーブウオーター

 ハーブウオーター講座を第3水曜日に行っていますが、参加したいけれど平日は無理なので、というお申し出があったので、28日土曜日に特別に開催いたしました。今回はローズマリーとゲットウをそれぞれ蒸留し、ハーブウオーターを採取、プラス,採取したローズマリーのハーブウオーターとカレンデュラ油、乳化剤を使ってフェイスミルクを作りました。午後1時にスタートし、ハーブウオーターの基本的なことについても学習していただき4時ころ終了となりました。ローズマリーのハーブウオーター、ゲットウのハーブウオーター、そして作ったフェイスミルクをお持ち帰りいただきました。

  ハーブウオーターは。植物の芳香成分が溶け込んだ水、です。精油は植物の芳香成分を集めたものですが、その芳香成分の中には親水性のもの(極性のあるもの)と疎水性のもの(極性のないもの)があります。極性のないものは、ハーブウオーターには溶け込みません。

例えばラベンダー、主要の芳香分子はアルコール類に分類されるリナロールとエステル類に分類される酢酸リナリルです。アルコール類には極性があります。エステル類は加水分解されるとアルコールに転化します。つまりラベンダーの主要芳香成分はハーブウオーターにも溶け込むということです。よってラベンダーの場合は、精油とハーブウオーターの主要芳香成分が同じということになります。含有量はもちろん大きく異なります。他方マツ科やヒノキ科の植物では芳香成分のほとんどが、極性のない炭化水素類です。ハーブウオーターには溶け込みません。よってこれらの植物は精油とハーブウオーターとで、主要芳香成分が大きく変わることになります。

 今回のローズマリー、ゲットウの芳香成分にも極性のないものは含まれていますが、水に溶け込む芳香分子がたくさん含まれています。ローズマリーは抗菌、抗酸化、抗炎症作用など期待できますし、日々のスキンケア、ヘアケアなどに活用できます。ゲットウは甘く豊かな香りとともに、抗菌、抗炎症、防虫作用、そして鎮静、副交感神経強壮、免疫調整などへの効果が期待できます。

 ハーブウオーターは、即効性はありませんが、そのまま使うことができ、肌と同じ弱酸性、誰でも毎日安全に使うことができますので、使い勝手も良く便利です。その時期、良い状態の植物を収穫し、蒸留作業は季節の香りを集める魅力的な作業です。そして、季節の香りを楽しみながら肌につける心地よさ。もちろんハーブウオーターの活用法はスキンケアだけではありません。植物によってハーブウオーターに含まれる効能は様々です。

それらの効果効能を知ることで、様々な場面でハーブウオーターを様々な形で活用することができます。

安全で快適なハーブウオーターを、もっと日々の生活の中に取り入れてほしいと思っています。





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